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ミュージカル『ダーウィン・ヤング 悪の起源』 公開ゲネプロレポート

2023/06/09

あらすじ

舞台は市街が9つのエリアに区分され、厳格なる階級制度が敷かれている架空の都市。200年の歴史を誇る全寮制のプライムスクールに入学した16歳のダーウィン・ヤング(大東立樹/渡邉 蒼)は、教育部長官のニース・ヤング(矢崎 広)を父に持つエリートだが、この世界の厳格な階級制度に疑問を抱いている。同じ考えを持つレオ・マーシャル(内海啓貴)と出会い、心を通わせた二人は、骨董品交換会で、古びたフードと、カセットプレイヤーを交換する。

30年前に16歳で何者かに殺害されたジェイ・ハンター(石井一彰)の追悼式典の場、感動的なスピーチをするニースの傍らで、ジェイの弟であるジョーイ・ハンター(染谷洸太)は大袈裟な式典を催すことに不満を漏らしている。ジョーイにとってこの30年は、常に兄のジェイと比較され、劣等感を抱き続けてきた30年間だったからでもある。ニースは、ジェイとともに同級生で親友同士でもあったバズ・マーシャル(植原卓也)から声をかけられ、ドキュメンタリー映画の監督としてプライムスクールの撮影をすることになったので、息子のダーウィンの協力を仰ぎたいと相談をもちかけられる。

そんな折、ダーウィンは密かに恋心を寄せている同級生のルミ・ハンター(鈴木梨央)から、力を貸してほしいと依頼される。好奇心旺盛で頭脳明晰なルミは、伯父であるジェイの部屋で見つけたアルバムの中から、1枚だけ写真が消えていることに気づいた。ジェイの死の真相に迫る《何か》が写っていたはずの写真の謎を突き止めるため、ダーウィンはルミと行動を共にすることに。

この世界の最下層エリアである第9地区、膨大なデータが眠る国立図書館、ダーウィンとルミは、謎解きの旅の中で少しずつ真相に迫っていく。

60年前に起きた「12月革命」。その革命のリーダーだった 「額に大きな傷がある少年」、その特徴と奇妙に符合するダーウィンの祖父であるラナー・ヤング(石川 禅)・・・。

さらに、ラナーが第9地区の出身でありながら、第1地区の教育部長官にまで上り詰めた父ニースの知られざる過去。

真相に近づくに従い、ダーウィンの祖父と父が、それぞれ闇に葬った秘密が明らかにされていく。殺害されたジェイ・ハンターの死の真相は?古びたフードとカセットプレイヤーに隠された秘密は?そして、タイトルが暗示する「悪の起源」とは何を意味するのか?すべてを知った時にダーウィンが選んだ道は?

親子孫の三世代の運命が交錯する、壮大なる人間ドラマが今、始まる―。

ミュージカル『ダーウィン・ヤング 悪の起源』 公開ゲネプロレポート
植原卓也が出演するミュージカル『ダーウィン・ヤング 悪の起源』の公開ゲネプロに潜入しました!

本作は、架空の階級社会の中で最上位に位置する全寮制の学生たちの苦悩と悲劇を描いた物語。作家のパク・チリさんの小説を原作とし、2018年に韓国・ソウル芸術団により初演された本作は、その壮大かつ濃密な人間ドラマと圧倒的な音楽が話題を呼び、早くも2019年、2021年に再演、再再演が行われました。

日本初上陸となる今回、主人公のダーウィン・ヤング役を、大東立樹さん(ジャニーズJr.)、渡邉蒼さんがWキャストで務め、共演陣には矢崎広さん、内海啓貴さん、石井一彰さん、染谷洸太さん、鈴木梨央さん、石川禅さんら豪華キャストが揃い踏み。
植原はダーウィンの親友・レオの父親で映画監督のバズ・マーシャル役として出演しています。

作中では、過去の回想でバズたちの青春時代が描かれるシーンもあり、父親としての顔と学生時代の顔を繊細に演じ分ける植原の姿は必見です!

Amuse+では、公開ゲネプロでの植原の模様を写真とともにお伝えします。
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INFORMATION

ミュージカル『ダーウィン・ヤング 悪の起源』

東京公演
2023/06/07(水) – 2023/06/25(日) @日比谷シアタークリエ

大阪公演
2023/06/30(金) – 2023/07/02(日) @兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

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