パルコ・プロデュース2021『ザ・ドクター』ゲネプロフォトレポート公開!

イギリス最高峰の医療機関・エリザベス研究所。その創設者であり、所長のルース・ウルフは、訳あって自ら妊娠中絶を行い、敗血症で運び込まれた14歳の少女を看取ろうとしていた。そこに「少女の両親から傍についていてほしいと頼まれた」というカトリックの神父が現れる。神父に対し、ルースは面会謝絶を告げて、集中治療室への入室を拒否する。
その後少女の容態が急変し、同僚の医師らと手を尽くすが少女は死を迎える。少女の死に立ち会えなかった神父は怒り、この出来事を公にすると告げて去る。ほどなく、このことはインターネットから発信され、研究所の出資者の耳にも入ってしまう。
医師の中には、一部の出資者たちが怒っていることを問題視する者も。それでも毅然と「自分に落ち度はない」と主張するルース。
しかし、彼女を断罪しようとする出資者の動きにより、世論は激化。信仰、人種、ジェンダー……、アイデンティティの違いもあいまって、医師たちもまた医学上、宗教上の主張により対立。研究所内の分断は深まり、パワーゲームは白熱していく……。